ビルトイン食洗機が古くなり、「同じ場所に新しいものを入れ替えたい」とき、気になるのは費用です。結論から言うと、本体と工事を合わせて10万〜17万円前後が目安で、新しく後付けするより工事費が安く済みます。この記事では、費用の内訳、交換できる条件、DIYの可否、そして「交換するか、やめるか」の判断を整理します。

結論:交換費用の目安

  • 総額は10万〜17万円前後(本体5万〜15万円と交換工事1万〜4万円の組み合わせで6万〜19万円の幅があり、本体とのセット購入の例は約10万〜17万円)
  • 同じ場所への入れ替えなら、工事は2〜3時間が目安(設置状況で変わる)
  • 配管の接続は自分でできる場合もあるが、電源やアースの配線は第二種電気工事士以上の資格が必要
  • 10年を超えた機種は、部品の保有期間が切れて修理できないことがある。修理より交換が現実的になりやすい

交換費用の相場

項目目安
本体価格5万〜15万円
交換工事費(既存の食洗機の撤去と取り付け)1万〜4万円(標準工事は5,500円台からのプランもある)
総額(セット購入の例)約10万〜17万円(部品の合計の幅は6万〜19万円)

工事費に幅があるのは、本体とのセット購入か工事のみか、追加工事の有無で変わるためです。追加で必要になりやすい工事には、次のようなものがあります(家電量販店の料金の例)。

  • コンセントの交換:2,420円〜4,620円
  • 回路の増設:15,400円〜
  • アース工事:4,400円〜

大手家電量販店の交換セット(本体+交換工事+10年保証)では、三菱電機のEW-45R3Sが105,920円、リンナイのRSW-SD401A-SVが142,132円、パナソニックのNP-45BS1Sが166,134円と掲載されています(調査時点の例で、価格は変動します)。新規の後付けは、本体と設備工事、設置費を合わせて13万〜30万円が目安なので、後付けの費用と比べると、交換のほうが安く済みます。

同じサイズで入れ替えられる条件

交換が簡単なのは、今の機種と同じ寸法・同じ位置に収まる場合です。次の点を、見積もりの前に確認しておくとスムーズです。

  • 幅と寸法:ビルトイン食洗機は幅45cmが一般的です。設置スペースの高さ・奥行きが、新しい機種の寸法に合うか確認する
  • 深型か浅型か:収納するキャビネットの寸法で、選べるタイプが決まる。違いは深型・浅型の選び方の記事で解説しています
  • 電源:コンセントの有無、100Vか200Vか、容量が足りているか。条件は電源・給排水の条件の記事にまとめています
  • 給排水の位置:シンク下の給水管に、分岐の金具や接続の管があるか
  • 古い機種・海外製:メーカーの仕様が変わっている、または部品が手に入りにくい場合は、事前の確認が必要です

DIYで交換できる?

既存の食洗機を同じ位置で入れ替えるだけなら、DIYで対応できるケースがあります。ただし、作業によって資格の要否が分かれます。

作業DIY
給排水の配管の取り外し・接続できる場合がある
台枠の組み立て、本体の設置・固定できる場合がある
電源の配線、アースの配線第二種電気工事士以上の資格が必要

資格なしで配線工事をすると、電気工事士法の違反になるおそれがあります。また、取り付けが原因の水漏れや電気系統の不具合は、メーカー保証の対象外になることがあります。自信がない場合や、配線に手を入れる場合は、業者に依頼してください。

工期と時期

同じ位置への入れ替えなら、パナソニックの案内では2〜3時間で完了するとされています(設置状況により異なる)。ただし、家電量販店などの案内には、3〜4月、7月、12月の繁忙期は、数週間先まで工事の予定が埋まるとあります。故障してから動くと、手洗いに戻る期間が長引くことがあります。

交換か、やめるか:総コストで判断する

10年前後の機種が壊れたとき、「交換する」以外に、「手洗いに戻す」「工事のいらない卓上タイプに替える」という選択肢もあります。

選択肢初期費用の目安
ビルトインを交換10万〜17万円
卓上のタンク式2万円台〜(工事不要)
分岐水栓式3万円台〜(取付5,000円〜15,000円)
手洗いに戻す0円(光熱費は上がる)

判断の材料の1つが、光熱費の差です。パナソニックの公式ページの試算では、40点の食器(5人分)を1日2回洗うとき、食洗機は手洗いより年間で約2万3,100円の節約になります(前提:電力31円/kWh、水道137円/㎥、ガス222円/㎥、手洗いは約40℃のお湯)。この差が10年続けば約23万円なので、交換費用の10万〜17万円は、光熱費の差だけで回収できる計算になります。ただし、家族が少なく使用回数が少ない家庭では、差はもっと小さくなります。詳しくは食洗機の電気代・水道代の記事で解説しています。

家事の時間の短縮を重視するなら交換、「ほとんど使っていなかった」「あと数年で住み替える」なら、卓上タイプや手洗いに戻す選択も、合理的です。

10年を超えたら、修理か交換かを早めに決める

ビルトイン食洗機の寿命は10年が目安です(詳しくは寿命と交換のサインの記事)。注意したいのは、部品の保有期間です。パナソニックの案内では、補修用性能部品は製造打ち切り後10年間保有され、これを超えると修理が難しくなることがあります。メーカーによって期間は異なり、三菱電機は2009年4月以降に製造したビルトイン食洗機で11年とされています。

10年を超えた機種は、修理を頼んでも部品がなく直せないことがあります。保証が切れていて、症状が出ているなら、修理を試すより、交換の見積もりを取るほうが、結果的に早く確実です。

依頼先ごとの違い

依頼先特徴
家電メーカー・家電量販店製品に詳しく、仕上がりが安定。本体とのセットプランがある
水道会社給排水の配管の補修にも対応できる
リフォーム会社キッチン全体のリフォームと同時にできる
インターネット施工業者安価なパック料金のところがある

どこに頼む場合も、本体・基本工事・追加工事・処分費の内訳が見積もりに明記されているかを確認し、可能なら2〜3社で相見積もりを取りましょう。

まとめ

ビルトイン食洗機の交換は、本体と工事を合わせて10万〜17万円前後が目安で、新規の後付けより安く済みます。工事は2〜3時間ですが、電源やアースの配線には資格が必要なので、基本は業者に頼みます。10年を超えた機種は部品がなくなることがあるため、症状が出たら早めに見積もりを取り、光熱費の差と使用状況から、交換か卓上タイプかを総コストで判断してください。

よくある質問

Q. ビルトイン食洗機の交換費用はいくらですか?

A. 本体5万〜15万円と、交換工事1万〜4万円ほどで、総額10万〜17万円前後が目安です。コンセントの交換やアース工事などが必要な場合は、追加費用がかかります。

Q. 食洗機の交換は自分でできますか?

A. 配管の接続や本体の設置は、DIYで対応できる場合があります。ただし電源やアースの配線は第二種電気工事士以上の資格が必要です。取り付けが原因の不具合は、保証の対象外になることがあります。

Q. 交換工事にかかる時間は?

A. 同じ位置への入れ替えなら、2〜3時間が目安です(パナソニックの案内。設置状況で異なります)。

Q. 10年以上使っています。修理と交換、どちらがよいですか?

A. 製造打ち切りから年数がたつと部品がなくなり、修理できないことがあります。保証が切れていて症状が出ているなら、交換の見積もりを取るのが現実的です。

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