食洗機選びで価格や設置費用と同じくらい重要なのに見落とされがちなのが、「深型か浅型か」というサイズの選択です。導入後に「もう少し容量があれば」と感じる家庭は少なくありません。この選択は後から変更しにくいため、家族構成と使い方をもとに事前にしっかり検討しておく必要があります。

そもそも「深型・浅型」はスライドオープン式の中の選択肢

深型・浅型は、日本の主流であるスライドオープン式(手前に引き出して上から食器を入れるタイプ)の中での分類です。パナソニック・リンナイ・三菱電機などが展開しており、幅45cmが標準です。

これとは別に、欧州メーカー(ミーレ・ボッシュなど)が中心のフロントオープン式(扉を前に倒して開けるタイプ)という選択肢もあります。幅60cmが主流で庫内が広く、大皿・鍋・フライパンも入れやすい反面、価格は高めで、既存のスライドタイプ(45cm)からの交換では開口部の改修が必要になることもあります。この記事では主流であるスライドオープン式の深型・浅型について扱いますが、より大容量を求める場合はフロントオープン式も選択肢に入れる価値があります。

浅型と深型、何が違うのか

深型(ディープタイプ)は本体高さ約800〜900mmで、シンク下の引き出しを撤去した場所に自立させて設置します。一方、浅型(ミドルタイプ)は本体高さ約450〜500mmで、キャビネット内部や専用キャビネットに組み込む形で設置します。庫内の深さは深型の方が浅型より約9.5cm深く、幅も4cmほど広くなっています。

容量の違い:深型は浅型の約1.5倍

深型は容量約60Lで一度に47〜48点の食器を洗えるのに対し、浅型は容量約40Lで37〜40点程度です。深型は浅型のおよそ1.5倍の容量があります。また深型は庫内の縦方向の余裕があるため、直径27cmを超える大皿を立てて入れたり、フライパンや深鍋、まな板といった調理器具までまとめて洗えるのが特長です。

家族人数別の目安

一般的な目安として、浅型(ミドルタイプ)は1〜3人家族、深型(ディープタイプ)は3〜6人家族に適しています。ただし家族の人数だけでなく、大きな調理器具まで食洗機で洗いたいかどうかも判断材料になります。人数が少なくても「鍋やフライパンもまとめて洗いたい」という家庭では深型が向いていますし、逆に人数が多くても手洗いの補助的な使い方で構わないなら浅型でも十分というケースもあります。

浅型を選んで後悔しやすいケース

浅型でよく聞かれる後悔は、「茶碗や皿は入るが、カレーを作った鍋やフライパンが入らない」「菜箸やまな板が引っかかってドアが閉まらない」というものです。深型であれば、こうした調理器具まで含めて1日分の食器・調理器具をまとめて洗い、夜に1回運転するだけで済ませられるようになります。導入後に「もう少し容量があれば」と感じるのは、このパターンが大半です。

収納を優先したいなら浅型という選択肢

一方で浅型には、食器を出し入れする際に深くかがむ必要がなく、庫内下部に引き出しや収納スペースを残せるというメリットもあります。「調理器具は手洗いで構わないので、キッチンの収納力を優先したい」という家庭であれば、浅型の方が満足度は高くなります。深型・浅型のどちらを選ぶかは、容量の余裕と収納スペースのどちらを優先するかというトレードオフで考えるのが実用的です。

まとめ

深型と浅型の違いは、単なるサイズの好みではなく、容量(深型は浅型の約1.5倍)と収納スペースのトレードオフです。家族人数だけでなく「調理器具まで食洗機で洗いたいか」を基準に選ぶと、導入後の後悔を避けやすくなります。設置条件については食洗機後付けの電源・給排水工事の条件もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 浅型と深型、容量はどれくらい違いますか?

A. 深型は容量約60Lで47〜48点、浅型は容量約40Lで37〜40点程度が目安です。深型は浅型のおよそ1.5倍の容量があります。

Q. 家族4人ならどちらを選ぶべきですか?

A. 一般的には3〜6人家族に深型が適しているとされています。ただし調理器具を食洗機で洗う頻度が低く、収納スペースを優先したい場合は浅型でも問題ありません。

Q. 深型でも足りない場合、他の選択肢はありますか?

A. 欧州メーカー中心のフロントオープン式(幅60cm)であれば、スライドオープン式の深型よりさらに大容量です。ただし価格が高めで、既存のスライドタイプからの交換では開口部の改修が必要になることがあります。

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